ダウンとフェザーの品質

品質保証マークであるDownmark タグとラベルを、必ず確認してください。  

ダウン

ダウン製品の品質を決定する要因は様々です。

一般に、最良のダウンが採れるのは大きくて成熟した鳥からです。年齢と成熟度が同じ場合、ダックよりもグースのダウンが優れますが、未熟なグースよりは成熟したダックの方が良質です。

 
良質のホワイトグースダウンは大きい。掛布団や寝袋、衣類の中綿にすると非常に軽く、驚くほど暖かい。   低品質なホワイトグースダウンは小さい。成熟したダウンに比べかさ高性がなく、使用重量は上回っても保温性では劣る。
     
未成熟な鳥からのダウンは一般的にかさ高性能が悪いうえ、繊維が壊れやすいため比較的短期間でへたってしまいます。成熟ダウンを使用した掛布団の方が暖かく、軽くてふんわりとしており、未熟なダウンでできたものよりもずっと長持ちします。
     
優れた保温効果の秘密
良質のダウンには1オンス当り約200万本もの柔らかな羽枝があります。これらが互いに組み合わさり重なり合うことで、動かない空気の保温層が作られ、暖かさを保ち冷気を遮断します。ダウンの繊維に捕らえられたこの空気こそが保温力の秘密なのです。
 
ダウンの成熟度が高ければ高いほど、多数のエアポケットができ、保温性も高まります。かさ高性イコール保温力なのです。ダウンは弾力性に富むため、丸めても平らに押し伸ばしても、よく振りほぐせば、ふんわりとした元の状態に戻ります。
     
保温力が合成繊維を上回る理由
1オンス当りのダウンの保温性は、合成繊維の約3倍です。重量では他の素材よりずっと少ない充填量で済むため、軽さは抜群、しかも暖かさはより優れた製品ができます。合成繊維は時が経つにつれ、もつれたり固まったりして、中綿に隙間ができ冷気侵入の原因となります。一方、ダウンは繰り返し使用しても膨らみを取り戻し、しなやかに体にフィットします。優れた通気性があり、汗を吸収・発散してくれるのもダウンの特長です。
     

65年前のダウン
  どれほど長持ちする?
きちんと手入れすれば、上質のダウンは何世代にも渡って使えます。カナダ羽毛協会の会員企業が回収した、数十年前に作られた羽毛掛布団には、中綿の状態が依然として非常に良好なものがありました。
     
品質と色の関係
ダウンの色は品質とは全く無関係ですが、一般的には淡色の生地に詰めても表に透けないホワイトダウンが好まれます。ちなみにアイダーダウンは褐色です。品質を左右するのはやはり、鳥の成熟度です。
     
気候は品質に影響する?
気候はダウンの品質には影響しませんが、量には影響を与えます。寒い気候に生息する鳥は寒さを凌ぐため、ダウン自体を大きくするのではなく、生えるダウンの量を増やします。品質は、鳥の成熟度によって決まります。
     

ダウンは手で採取。鳥の生息環境を乱さない
 

アイダーダウンとは
アイダーダウンはアイダーダックの持つ羽毛で、その品質はダウンの中でも最高峰とされ、最も高価です。アイダーダウンには、ダウン同士が絡み合うという独特の特長があり、これが抜群の保温力を生み出しています。アイダーダックは渡り鳥で保護対象とされていることから、ダウンは鳥たちに影響を与えないよう巣から手で採取し、量も1巣あたりわずか15-20gに制限されています。アイダーダウンの色は茶色からほぼ黒色までの幅があります。

 
 
ダウンとフェザーの処理方法
ダウンとフェザーは特殊な工程で丁寧に洗浄します。すすぎ・乾燥を終えると、風を当ててグレード別に選別します。この作業には複数の大型容器から成る分離機で行います。最も大きなフェザーは、最も重いため第1の容器に落ちます。中サイズのフェザーがその次に、それから小さなフェザーが落ちます。大きな成熟ダウンがそれに続き、最後が未熟ダウンです。臭いを完全に落とし、かさ高を恒久的に保つためには、丹念な洗浄と選別工程を適正に行う必要があります。
 
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羽毛製品間の価格差
羽毛製品の価格は実に様々です。品質を左右する要素は数多くあり、それが価格に影響を与えます。安価な製品は未熟なダウンを使用しているため、保温性に乏しいだけでなく、比較的短期間でかさ高を失うことが多いものです。洗浄・精製処理で手を抜いた安価品の場合は、臭いの問題が発生しがちです。カナダ羽毛協会は、安価な外国製品の中には、ラベルで高いダウン率を謳いつつ、実はフェザー混合率が高いものが少なからずあることを確認しています。安価な製品は通常、作りがずさんであり、デザインも劣ります。結局、「格安品」を買うと損をすることがほとんどなのです。質の高い製品は高価ですが、暖かく快適で長く使えます。高くても10倍長持ちするものの方がはるかにお得です。
     
     
フェザー
フェザーは枕や敷布団に使用されます。
     
ラージフェザーを細かくカットして、安価な低品質の枕や敷布団に用いることもあり、ソフトフェザーなどとも呼ばれます。しかし使用するうちにフェザー同士が平らに重なり合い、膨らみがなくなってしまいます。  
     
  ラージフェザーの間に生えている平面的な形状のフェザーは、低品質な製品に使用されます。中綿にしても弾力性や回復性がありません。
     
スモールフェザーは自然な湾曲またはカールがあるため、平らになってしまうことはなく、他のフェザーよりずっと快適な枕や敷布団となります。
良質なスモールフェザーでできた製品は、値は張りますが断然快適で、廉価な製品よりもずっと長持ちします。
 
     
     

ダウンプルーフ加工生地 – 側生地

羽毛製品に使用される布地は様々です。側生地は品質にとって中綿と同じほど重要です。またデザインと仕立て技術も同様です。本サイトではダウンの品質を取り上げていますが、側生地、縫製技術と仕上げも考慮に入れることが大切です。
  製品がダウン製、フェザー製、もしくはダウン/フェザー製のいずれであっても、側生地が100%ダウンプルーフ(吹き出し防止)加工であることを確認しましょう。
     
     
原産国
ダウンとフェザーは国際市場で取引される一次産品です。高品質なダウンを低価格で生産している国は存在しません。

アジア
アジアは世界のダウン供給量の50%を占めています。通常、成熟するまで飼育しないため、ほとんどが低級から中級グレードのダウンです。

欧州
ポーランドやハンガリーをはじめ、欧州諸国では昔からグースやダックを高い成熟度に達するまで飼育してきました。このため欧州産のダウンは一般的に高級です。

カナダ
中級から最高級までのグレードのダウンを生産しています。高品質なHutteriteダウン(フッター派の共同体が生産するダウン)は主にカナダ産です。

米国
ノースダコタ州で生産されている少量のHutteriteダウンと低級のダックダウン以外は、ほとんど生産されていません。

シベリア
「シベリアンダウン」使用と謳う製品が、多数かつ様々な形態で販売されており、厳寒の地シベリア産であるがゆえに、世界最高級のダウンとして宣伝されています。カナダ羽毛協会は「シベリアンダウン」の信憑性の確認を試みてきましたが、裏付けは得られていません。

「シベリアンダウン」と表示された製品の購入をお考えの方は、下記にご留意ください
  1. シベリアングースは実在する種で、別名アオガンといいます。野生の渡り鳥で、絶滅危惧種として国際条約により保護されています。羽毛の色は白ではなく、赤と黒です。よって、「シベリアンホワイトグースダウン」として出回っている製品が、シベリアングースから採られたはずがないことはほぼ確実です。完全に違法なばかりか、色が全く違います。

  2. シベリア産ダウンとされるものについて以下の点を考慮してください。シベリアはモンゴルの北に位置し、決して農業に適した地域ではありません。広大なシベリの大地はほぼ全土が永久凍土に覆われ、気温-71度を記録した地域もあります。グース飼育に好適な環境とはいえません。グースは極寒では生息できないからこそ渡りをするのです。

  3. カナダ羽毛協会は、行政当局や業界関係者に問い合わせて、シベリアでグース飼育が行われている証拠を確認しようとしましたが、確証は何も得られませんでした。

  4. 4. 「シベリアンダウン」の大手サプライヤがカナダ羽毛協会に対し、「シベリア」という文言は単なる商品名であると率直に認めています。同サプライヤの言葉を下記に引用します。
「当社は『シベリアングースダウン』と呼ばれる欧州産の高級製品を、数年に渡ってカナダはじめ世界各国で販売してきたが、ある特定の原産国のものと主張したことはない」。
同社のダウンは欧州産です。また、「シベリアンダウン」という商品名で販売することはダウンがシベリア産であることを主張するものではないと説明しています。

**名称が「シベリア○○」とある場合、大半の人はそれがシベリア産と考え、他の国や地域からのものであるとは考えません。同社の製品にはダウンの原産国がどこにも表記されていません。

カナダ羽毛協会は現段階において、「シベリアングースダウン」とは単なる商品名であると結論しました。検査ができず、商標登録されておらず、いかなる品質基準もないため、品質を立証することは不可能です。現時点では、すべてのメーカーや小売業者が、高級、中級または低級を問わず、どんな品質水準の羽毛原料であっても、「シベリアングースダウン」を称すことができます。基準らしきものが存在しないため、この名称は無意味です。

 

購入品の品質は信じられる?

最も確実なのはDownmarkタグ/ラベルがついているかを確かめることです。

このトレードマークがあれば、メーカーが厳しい品質ガイドラインを満たしていることが分かります。全製品にこのタグが付されているわけではなく、当協会の認定メーカーのみが使用を許されるのであり、認定された以上は品質基準を厳密に維持しなければなりません。カナダ羽毛協会は、いかなる行政当局よりも不正表示に目を光らせています。Downmarkタグがない場合、消費者が本当の品質を見極めることは極めて困難です。